パートナーロボット大会 開催要項

1.開催主旨:  

 人間にいのち(疑似の)を与えられたロボットが人間の不得意で、辛いところを支援し、逆に人間はロボットを創造したりエネルギーを準備してあげたりなどして、お互いによいパートナーの関係を保つことが望まれます。こうした近未来社会の実現に向け、現在優れた技術と豊かなアイディアを使用して私たちの生活や福祉をモチーフとした人間とロボットの望ましい関係を目に見える形で示し、この方面の技術と意識・感性の活性化を目的としたロボットの大会です。なお、今年、神奈川で行われるロボフェスタ2001の新規競技に指定されています。

 

2.大会の特徴:

 福祉ロボットはもとより今後のロボットの発展には、使う人達の意見がより重要になって来ます。ロボットと人間が良いパートナーになる、そのためにも、今大会では、大人も子供も一緒にロボットを楽しめるようなアットホームな会場づくりを心掛け、ロボットを創る人、見る人、使いたい人が仲のよいパートナーになる「場」を提供します。

 

3.主催:パートナーロボット大会実行委員会

 

4.ルール:競技部門、提案部門、ロボットアイディアコンクールの3部門があります。

◇競技部門

 この競技は、「一人暮らしの高齢者に喜んでもらうロボットによるサービスとは何か」を競う部門です。ロボットがすべき課題動作は、作業指示を受ける意思表示表示をする事、移動する事、テーブルの上にある物を運ぶ事、何か喜ばせる作業を行う事、そして作業終了の意思表示を行う事です。部屋には障害物があったり、カーペットのために動きにくかったりしますが、そんな障害は楽にクリアしてほしいと思います。

◇提案部門

 この部門では、福祉をモチーフとして、高齢者の方や身体の不自由な方の不便を少しでも軽減でき、またその方々を少しでも楽しませ、喜ばせることのできるロボットのデモンストレーションをしていただきます。ただし、ロボットは、文字通りロボット的なものであっても、また、ロボットとは似ても似つかぬものであっても、どちらでもけっこうです。また、全部手操作でもかまいません。ただ、ご自分の主張を十分なさって、観客や審査員を楽しませ、そして納得させてください。たとえば、車いすの改良版、新しいアイディアの介助具や自助具、ペットロボット、足で操作できるマウス、新しい形やアイディアの音声認識装置、バリアフリーグッズ、ユニバーサルグッズなどなど。楽しい、あるいは有益なオリジナリティあふれる提案や主張を大歓迎します。ただし、提案内容が単なる「嗤いもの」であることは厳禁です。

◇ロボットアイディアコンクール

 小中学生を対象とした、ロボットの絵のコンクールです。子供達の自由な発想や想像力による、「友だちロボット」のアイディアを絵に描きコメントを添えて応募いただき、ロボット等の科学技術や福祉への関心・注目を高めるきっかけとなることが目的です。